Free Style

何の枠組みにも捉われず自由に綴っていきます

私の「涙拭けよ」的なエピソード

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今でも忘れられない、過去の出来事があります。それは中学時代の淡い思い出話です。

 その日は大雨洪水警報が出ており、天気はとても荒れていました。中学校の時の通学手段と言えば、やはり自転車(もしくは歩き)ですよね。そう、その日はもちろん自転車通学でした。

そして予報通りに、下校の時間は外が荒れていました。ただ、雨は未だ降っていなかったし、曇ってはいたけど「大丈夫だろう」と、そのまま帰りました。そしてしばらくした時に、突然雨がザーっと降り出しました。自転車のままで傘をさしてはいましたが、風があった為にまったく無意味。だったら傘を差さなくて良い、と傘を差さずそのままずぶ濡れになりなかがら急いで自転車を漕ぎました。

しかし途中で雷が鳴り、雷雨に近いような状態に天候が更に荒れてしまったのです。田舎の通学路なので、上りや下りの坂が多いのも特徴。そして第一関門の長くて、緩やかな坂がとても大きな障害に感じました。

向かい風の中、雷雨にさらされた小さな身体がきつくて、辛くて、倒れてしまうんじゃないかってくらいに、激しい雨に打たれ続けました。坂道、向かい風だったのもあって、なかなか前進しないのも、かなりもどかしかったんだと思います。「ちくしょー」って言いながら、ただひたすらに自転車を動かしながら、歩いていました。

その後、坂道が終わり、平地へとたどり着いた私は、体力も気力も消耗しきっていました。そんな中、だだっ広い田んぼ道に一軒の洋風の素敵な家がある事に気づきました。「あの家なら助けてもらえるかもしれない、いちかばちかインターフォンを押してみよう」と一心不乱にその家の前に、向かっていました。

「ごめんくださーい!雨に打たれて、もうダメです!!助けて下さい!!」と半分叫びながら、インターフォンを何度も押しました。それに気づいてくれたのか、ドアを開けてくれて、「大丈夫ですか!?さぁ、早く中に入って!休憩して行ってください!!」と優しげな奥様が出てきてくれました。その時、天使か、それとも女神か、もう救いの手がここに舞い降りたんだって思ったくらいでした。

それから、タオルを貸してくれて、シャワー室も貸してくれて、おまけにお茶まで出してくれて。。。小さなお子さんがいらっしゃって「だいじょーぶ?」って心配してくれて。。今、思い出しても涙が出るようなエピソードです。あの時は、もう身体がどうにかなりそうだったから、本当に助かりました。

という事で、「涙拭けよ!」なエピソード、いかがでしたでしょうか?貴方の心に少しでも残れば、コレ幸いです。それではまた。